Technical Information

透水性舗装(カラーサンド)における「フィルター層」の設置について

  • 道路協会発行の「舗装設計便覧」において、歩道及び自転車道を対象とした「透水性舗装」には、路盤と路床の間に「フィルター層」(一般的には砂を5~10cm程度)を設置することが明示されており、構造例も記載されています。
    当社の透水性舗装・カラーサンドの舗装構成にはフィルター層として「土工用水砕スラグ」を採用しています。
  • この「土工用水砕スラグ」は大手鉄鋼メーカーの製鉄所で生産される「人工の砂」のため、品質上のバラツキが小さく、自然土には得られない特性を持っています。
    即ち、この水砕スラグは多孔質で角張った形状をしており、土質工学上重要な特長である「軽量性」と大きな「せん断抵抗力」そして「透水力」を持っております。
※カラーサンドの「舗装構成」については、カラーサンドページをご覧ください。

■「フィルター層」に土工用水砕スラグを採用する効果

(1)粒子が多孔質な形状をしているため、透水性及び保水性に優れています。
・水砕スラグの粒子が多孔質な形状をしているため、空隙率も大きく、フィルター層全体に雨水を貯め、その後ゆっくりと下の地盤に浸透させることができます。

(2)浸透水による強度低下が起きず、含水比が低下しても沈下が起こりません。
・水砕スラグの物理的性質として潜在水硬性があるため、時間の経過と共に固結し、せん断強さが増加し、版効果として機能するため舗装における圧密沈下の減少に役立ちます。浸透水による強度低下を起こさず、そして経時的に含水比が低下しても沈下現象がみられません。

(3)設計CBRが20%以上あるため強い支持力が得られます。
・真砂土は含水比により、設計CBR値(%)が大きく変動するため、平均値で6%前後に対し水砕スラグは含水比の影響を殆ど受けず、設計CBR20%以上という強い支持力を常に得ることが出来ます。

以上により、当社透水性舗装カラーサンドは「フィルター層」に土工用水砕スラグを採用しておりますので、表層のカラーサンドと併せて、ご採用方お願い致します。