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保水性舗装エコ・クールサンドが「環境負荷の低減」に貢献する理由

【1】使用骨材に副産物を利用しているため、リサイクル率が高い

・「高炉水砕スラグ」
「高炉水砕スラグ」は、大手鉄鋼メーカーの高炉(溶鉱炉)による製鉄段階で鉄鉱石、石灰石、コークスが溶融化して派生した高炉スラグを高圧水で急冷処理した細骨材です。
「高炉水砕スラグ」は「グリーン購入法」の特定調達品目にも指定されておりリサイクル率80%以上のエコを実践する細骨材です。

・「溶融スラグ」
「溶融スラグ」は、地方自治体の清掃工場で可燃ごみを焼却したときにできる灰(焼却灰)を電気やガスを使って1,200°以上の高温に加熱し、溶融・固化してできる再生物質です。
「溶融スラグ」は、JIS化され道路用混合骨材・路盤材(JISA5032)として土木分野において幅広く利用されています。

上記の「高炉水砕スラグ」と「溶融スラグ」を最適な配合比で混合した「エコ・クールサンド」は、天然骨材を採取することがないため、自然環境の保護にも役立ち循環型社会の形成に貢献します。

【2】保水性機能による「ヒートアイランド現象」の抑制効果

・骨材が微細で多孔質形状をしておりため、面全体での透水と共に、保水性にも優れているため、1時間に30mm/h以上の激しい降雨量にも対応できます。

・またひと雨降ると3日間以上の保水力を持っている為「打ち水効果」が持続し、夏期の「ヒートアイランド現象」の抑制にも一役買います。

【3】その他の「環境負荷の低減」効果

・透水性、保水性機能により、雨を地中へと還元することで地下水を豊富にし、植物の育成を活性化します。

・骨材自体が「潜在水硬性」を有しており、長期に渡り舗装強度の増進に役立つことから、耐久性が持続します。
耐久性の向上により、頻繁な舗装の打ち換えなどの必要性がなく、結果的に社会資本コストの削減にも繋がります。

【4】保水性舗装エコ・クールサンドの採用例

・「中村かしわ公園」(練馬区)
エコ・クールサンド&エコ・スルー 4,513㎡

・「赤羽スポーツの森公園」(北区)
エコ・クールサンド 839㎡

・見沼氷川公園(さいたま市)
エコ・クールサンド 1,640㎡

・中央こども公園(秦野市)
エコ・クールサンド 324㎡