Technical Information

【技術情報】透水性土系スラグ舗装エターナルサンドの「透水係数」と「曲げ強度」について

【1】従来の土系舗装の弱点

従来からの「土舗装(土系舗装)」は一般的に「真砂土」をベースにしたものが主流となっていますが、真砂土系の舗装材の弱点は降雨時に雨水が舗装体をスムーズに浸透せず、水溜りができ歩行者にとって滑りやすいことがネックになるケースが、指摘されています。
また、冬期に気温が氷点下になると「凍結融解現象」の繰り返しにより舗装表面が劣化し、剥離やひび割れが発生し表面がポロポロになり、凸凹状態になり、3~4年で舗装機能が損なわれるケースが多発します。

【2】当社の透水性土系スラグ舗装エターナルサンドの特長

当社の透水性土系スラグ舗装エターナルサンドは従来型の土舗装(土系舗装)の弱点を改善し「透水性能」の発揮、並びに凍結融解による舗装表面の劣化を長期間にわたり防止する「耐久性」のある土系舗装材として開発したものです。

【3】透水機能を発揮する技術的根拠

透水性土系スラグ舗装エターナルサンドが優れた透水性能を発揮する技術的根拠は骨材にあります。
エターナルサンドの骨材は真砂土に多孔質形状の高炉水砕スラグを複合することにより、本来の土の持つ感触を活かしながら、透水性舗装に求められる透水係数(0.01cm/sec)をもクリアする新しい土舗装であり、今までの土舗装では成し得なかった画期的な透水機能を持つ舗装材です。

【4】実際の施工事例における透水係数

実際の施工事例として埼玉県の伝右川遊歩道に採用された現場において、現場透水試験器を使用し透水試験を実施した結果、透水係数は7.0×0.01cm/secを計測。(一般的な歩道に求められる透水係数は1.0×0.01cm/secが基準値でありこれを十分クリアしています。)
首都圏一円で採用されたエターナルサンドの数多くの施工現場では、いずれも透水性舗装の基準値を上回る透水係数を記録しています。

【5】透水性土系スラグ舗装エターナルサンドの採用例

・「伝右川」(埼玉県春日部市)

・「西船四丁目緑地」(千葉県船橋市)

・「葛西用水」(埼玉県八潮市)

【6】「耐久性」の技術的基準となる「曲げ強度」について

従来からの一般的な土舗装(土系舗装)では、10㎏f/㎠(材令28日)程度のものが多いのが実情ですが、当社エターナルサンドは既存の土舗装と比べ3倍強の30㎏f/㎠以上の曲げ強度を多くの現場で記録していることが、公的試験機関に持ち込み曲げ強度試験(JIS R5201)を実施した報告書により裏付けられています。

≪結び≫

上述のように透水性土系舗装エターナルサンドは従来型の土舗装と比べ「透水機能」並びに「耐久性」を併せ持つ高性能な土系舗装であることが立証されています。